南米データ集(アルゼンチン)

■官公庁出版物より

概要
国名
アルゼンチン共和国(Argentine Republic)
国土面積
2,766,889km2(日本の7.32倍)
人口
3,427万人(95年IDB)
首都
ブエノスアイレス(Buenos Aires)1,138万人(首都圏、92年央)
主要言語
スペイン語
政治
政治情勢
与党ペロン党は両院で過半数を占めるが、内部の権力闘争や汚職問題などから政権基盤としての力が弱まっている。経済建て直しの最大の功労者で次期大統領候補と目されていたカバロ前経済相が、堅持する引き締め策への反発から辞任し国内外にショックを与えた。関連する高失業率と地方政府の深刻な財政不均衡状態は、早急な改善は見込めず、政局の混乱と相まって、97年11月の中間選挙結果が注目される。
政体
共和制
元首
カルロス・サウル・メネム大統領(95年7月就任、任期6年)
議会
二院制、上院(72議席、任期6年)、下院(257議席、任期4年)
内閣
大統領が組閣
経済
経済動向
メキシコの通貨危機による影響(95年GDP△4.5%)を脱し、96年の経済は再び盛り返した。製造業と農業が96年後半に伸び、外国投資も活発だが、消費需要の低迷と経済界の弱気ムードが残る。ペソ高が加わり、物価上昇率はさらに低下(0.4%)しているが、地方財政の悪化による国庫の赤字拡大で引き締め策は維持、高失業率(17%)は改善しない。石油化学、自動車、資本財などが先導する96年下期の生産増の波及効果に期待。
国内総生産
(GDP)
93年1,919億100万ドル
94年2,060億500万ドル
95年1,969億4,900万ドル
主要産業
主な農牧畜産品は、小麦10,500、メイズ11,396、大豆12,088、ひまわり種5,750、サトウキビ15,500、オレンジ697、実綿620、食肉3,453(各千トン、95年)など。工業規模はブラジル、メキシコに次ぐ。粗鋼3,274、セメント6,306(各千トン)、自動車409千台(以上94年)、ワイン224万トン、(94年)。原木生産も多く92年は11,865千m3。原油(94年産出高3,428万トン)の埋蔵量も多い。漁業水揚高も931千トン(93年)と多い。
貿易
貿易動向
経済の持ち直しは、96年の輸入を増やし、前年比8億ドルの黒字減となった(収支は黒字14.3億ドル。サービス収支が加わると前年の8億ドルの黒字から11億ドルの赤字に転落)。外国投資が増え、生産も伸びはじめているため、97年の輸入の増加ペースは引き続き輸出を上回り、黒字は減少の予想。輸入は中間財・資本財、輸出は燃料と農産品が伸びの中心。95年は対ブラジル貿易が激減したが以降は回復、シェアは輸出入共20%前後。
投資
直接投資受け入れ動向
民営化による外国投資は再投資や近代化投資に移り第二段階に入る(94年末までの売却額は102億ドル)。非民営化部門の自動車、食品加工などの投資も増加、国別では米国(計画分も含めシェア40%)、フランスなどに加え、電力、流通などへのチリからの投資も目立つ。日本からh増えてはいるが金額は少ない(投資残高6.6億ドル)。民間調べでは計画分も含む94年、95年の投資受け入れ額は176億ドル。当国からのメルコスール内投資も活発化。

The World 1997 世界各国経済情報ファイル 
[監修]日本貿易振興会(ジェトロ) [製作](財)世界経済情報サービス(ワイス)