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■官公庁出版物より
概要 |
国名 |
ブラジル連邦共和国(Federative Republic of Brazil) |
国土面積 |
8,511,965km2(日本の22.53倍) |
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人口 |
1億6,147万人(95年IDB) |
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首都 |
ブラジリア(Brasilia)160万人(91センサス) |
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主要言語 |
ポルトガル語 |
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政治 |
政治情勢 |
改憲案が下院を通過し、懸案の大統領連続再選が可能な見通しとなった。実施中の経済安定化計画の完遂のために現大統領再選は必須要件だが96年10月の地方首長選挙では、サンパウロ市など中枢都市でカルドーゾ陣営が敗北し、再選実現の先行きをきびしくしている。選挙資金の規制、上院議員の任期短縮、議員票のスワップ禁止など政府提案の政治改革案も審議待ちで論議の紛糾は不可避で政局の緊張は当面続く。 |
政体 |
連邦共和制 |
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元首 |
フェルナンド・エンリケ・カルドーゾ大統領(95年1月就任、任期4年) |
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議会 |
二院制、上院(81議席、任期8年)、下院(503議席、任期4年) |
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内閣 |
大統領が組閣 |
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経済 |
経済動向 |
96年の経済成長はメキシコ危機の95年を下回った。貿易赤字の拡大(96年45億ドル)を阻止するための金融引き締めの強化が政庁の鈍化要因。輸入増などで96年の経常赤字は危険ラインの200億ドル強に増大、補填財源の資本収支黒字も大幅に減少し、金融抑制策は97年も続きGDPの伸びは制約される。改憲審議の遅れで財政赤字(GDP比4.5%)の是正進まず経済安定化計画に影響も。インフレはレアル高で10%台を保ち、失業率(5.7%)も大きくは悪化しない。 |
国内総生産 (GDP) |
93年3,900億9,800万ドル 94年4,120億400万ドル 95年4,324億3,300万ドル |
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主要産業 |
自動車165万台、粗鋼2,503万トン(以上95年)、航空機180機(94年)など製造業のGDPシェアは例年約25%に達する。鉱業はボーキサイト10,214千トン(95年)、鉄鉱石10,900万トン(95年)など。鉱種多く、産出高、埋蔵量共に世界有数。コーヒー豆1,041、砂糖きび301,613(世界一)、大豆25,775、メイズ36,668、小麦1,712、オレンジ19,709、(各千トン、95年)など農業部門、鉱・工業部門共に中南米一。原木生産は27,208万m3(93年)。石油生産も年々増え95年は3,349万トン。 |
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貿易 |
貿易動向 |
96年の輸出は、コーヒーなど主要産品の価格下落や、引き続くレアル高で伸びが鈍化(3.2%)、輸入は厳しい金融引き締め効果により前年の激増ぶり(50%)は影をひそめたが、赤字は大きく拡大、97年も輸入抑制策が続くが、直接投資の著増と生産能力の増強から、輸入にそれほどブレーキがかからず赤字は増える見込み。貿易相手国は米国が首位だが、メルコスール効果でアルゼンチンからの輸入シェアが伸びている。日本とはほぼ現状維持。 |
投資 |
直接投資受け入れ動向 |
95年の直接投資残高は、経済成長の落ち込みを反映して、前年比約3%増の581億ドルと鈍化(94年20%増)したが、長期の生産投資が増え好ましい傾向を見せている。投資対象は輸送機器や耐久消費財などの製造業が半分以上を占め金融などのサービス部門も後退気味ながらなお4割強を占める。国別では米国が33%で首位だが、ドイツ他欧州諸国、日本、韓国などもシェアを伸ばしている。アルゼンチン主体のメルコスール向けブラジルからの投資も95年以降大きく伸長。 |
The World 1997 世界各国経済情報ファイル
[監修]日本貿易振興会(ジェトロ) [製作](財)世界経済情報サービス(ワイス)