イグアス・シウダデルエステ
IGUAZU(CIUDAD DEL ESTE)

←●シウダデルエステ市全景。
(Ciudad del Este:東の街の意)
パラグアイ領。この都市は最近5年近くで急成長を遂げた街です。
 パラグアイにはアメリカなどから平均10%の関税率で物資が入ります。この物資がここシウダデルエステ市に集まります。
 毎週水曜日をピークにブラジルから『運び屋』と呼ばれる人達がバスをつらねてこの街にやってきます。


●シウダデルエステでは日用雑貨・家電品・コンピュータ関連機器などが出回っています。これを買い付け、バスなど車に積み込み、ブラジルへと抜けます。
 ブラジルへは合法・非合法を問わず持ち出し、ブラジルで売りさばきます。
 ブラジルは関税が平均30%です。
ブラジルでの売り値はだいたい、ここの2倍程度の値段になるそうです。


←●街は水曜日ともなるとご覧のとおりです。車が殆ど動きがとれない状態です。
 パソコン関係で言えば、まず買い付けた品物を梱包屋に回し、発泡ビニールなどで包装し直します。これをバッグに積み込み、ブラジルに持ち出します。


(画像全て Power Zaurus)
●シウダデルエステにはコンピュータ関係の8階建てのショッピング・モールがあります。
 その中には秋葉原のラジオセンターのような中小ショップが建ち並び、コンピュータ本体・ディスプレイ・ゲーム機・ソフト・プリンタ・スキャナなどを売っています。ブラジルでの売り値は約2倍になるそうです。

(画像: Power Zaurus)
←●イグアス地域での通訳とガイドをお願いした日本人M氏の邸宅です。彼の人生はドラマです。

●バブル時代の初期、彼は不動産関係の会社の営業をやっていらっしゃいました。会社は面白いようにもうかったそうです。しかし、それとは逆に体はガタガタになり、心もずたずたになってしまったそうです。
 気晴らしのつもりでパラグアイの友人のところに遊びに来て、そのまま気に入ってしまって気づいたら12年経っていたそうです。
 現地の方と結婚し、今は1男・1女の父。夫人のご両親と一緒に住んでおられます。
 
●ご覧の邸宅・パラナカントリークラブというゴルフ場の中の分譲地。警備も万全。カントリークラブに入るには2回検問を受けます。
 土地が約300万円。家が3階建てで1400万円で建ったそうです。ご覧の通り、プールがあり、車は2台(日本車と欧州車)。
 彼は夕方仕事から帰ると、庭からゴルフコースに出てプレイしたり、テニスで汗を流しているそうです。

●彼の仕事はシウダデルエステ市内での小さな貿易店経営。日本からのスポーツ用品などの輸入をしているそうです。
 ガイド・通訳という仕事もこなし、笹川良一などの大物、政界・財界の大物、タレント、「世界ふしぎ発見」などテレビ局の取材班のガイドも担当しているそうです。

(画像全て Power Zaurus)